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「一般社団法人Colaboの分析」(42)元警視総監、警察大学校長らと肩を並べる27歳の左派運動家、仁藤夢乃・・・警察内部向け雑誌の表紙に登場の異例抜擢

2022年11月26日19時55分

「一般社団法人Colaboの分析」(42)元警視総監、警察大学校長らと肩を並べる27歳の左派運動家、仁藤夢乃・・・警察内部向け雑誌の表紙に登場の異例抜擢



(季刊現代警察153号の表紙)


一般社団法人Colabo(以下、コラボ)代表、仁藤夢乃氏を左右両陣営、また体制派と反体制派両方に強いパイプがあるという視点から見ているこの連載、まだ人によっては「仁藤夢乃は共産党を応援しているから左だ」という方もおられるかもしれない。なので、仁藤がどれだけ警察、体制よりかーーーもう一つ、傍証をあげよう。「季刊現代警察」という雑誌に仁藤夢乃が寄稿しているのはご存じだろうか(コラボホームページに記載あり)



(季刊現代警察153号の表紙に載っているものたちについての筆者まとめ。仁藤以外は右からカウントしてある。)


仁藤夢乃氏は警察の高級官僚らが寄稿するこの警察向け「内輪」の媒体に、なんと元警視総監と肩を並べて登場している。ほとんどの方は存在自体を知らない雑誌だろう。それもそのはずで書店には並んでいないし、Amazonで検索しても一冊もヒットしない。どうしてかというと書店に「並ばせない」雑誌なのだ。買おうと思えば古本(ただし在庫はほぼない。ひょっとすると警察が買い占めているかもしれない)か、Fujisan.co.jpという通販サイトでの注文しかない。ではなぜ本屋で売らないかというと、「秘密保持」と「購読者の情報把握」のためであると推認される。


実際、fujisanで注文するとこの雑誌は直接に郵便で、千代田区九段にある出版社の「啓正社」というところから送られてきた(つまり、買った際に出版社が購入者をトラックしたということ)。まるでウェブのクッキーのように「追跡癖」があるのだ。



(「逮捕」というシンプルな書名の本まである。なおAmazonでこの出版社名を入れても3件しか関係性のある商品はヒットしなかった)

じゃあどんな本を出しているか、honto.co.jpで調べると81点のみがヒットしたが、軸は警察関係だ。交通違反切符の切り方に始まり、判例や法学関係の本もあるが、大まかにいうと治安維持と左派対策に軸は置かれている。


2017年6月に発行されたこの号で表紙に名前がある15名のうち、仁藤夢乃は断トツで若く27歳だ。その次に若いのでも1972年生まれの45歳(当時)で県警トップの2名なので群を抜いていることがわかる(ただこの2人はまだ在職中だからか正確な誕生日などは明らかにされていない)。最高齢は1930年生まれ(ご存命なら2022年時点で92歳)の西山啓氏だが、落合氏だけ年齢は判然としない(ひょっとしたらかなり前に退官された警察官僚かもしれない)。


もうちょっというと大半が銘柄大学の出身者である(東大医学部中退もいるが)。明治学院は別に入学がやさしいわけでもないと思うが、このメンツだと入試難易度からすると仁藤氏の明治学院の次に「簡単」そうなのがせいぜい広島大学(ただし昔は今よりかなり難しかったらしい)という始末で、もし高校OB基準ならこれより進学実績が良さそうな学校は全国に5個もない。


15名のうち、警察勤務歴の判明していないものは仁藤氏を含めて5名しかいない。1名が交通心理学という聞き慣れない分野を研究したが広島大学の看板学部、教育学部で学部長になった西山氏(いかにも刑事事件の裁判で鑑定書の類を出したりしたご縁がありそうだ)と、憲法学者の中ではかなりレアと思われる2015年の安保法制を合憲と主張した青山氏、それに東大医学部中退というレアそうな(ただし、学生時代のよしみで警察官僚には知り合いがいそうな)大竹氏に、略歴不明の前傾の落合氏である。




(PayPayフリマに出品された啓正社出版物。「初動要員のための生物化学兵器 ①ハンドブック②早わかりQ&A」の表紙写真)


出版社の傾向でいうとネットではよく「岩波は左より」「産経系や青林堂は右」というふうに傾向が語られることがあるが、一面において真実だ。そしてそれは思いきりきれいに警察・治安維持機関にも当てはまる。ここの出版物、一部の大学図書館にもないことはないが、ほとんど置いていない(ただ、警察官僚を輩出する主な母体の東大図書館は割と充実しているようだ)。つまり警察系出版社で、顧客リストとしては防衛省や海上保安庁あたり、あるいは外国大使館も直接かあるいは民間人ルートをクッションに噛ませて買っていると推認される。


だったら、仁藤夢乃氏の原稿は警察官が読むに値する内容か、というと、結論としてわざわざ依頼する内容ではない(*注:1)。imidasなどのウェブ媒体や、なぜかお声のかかる他の紙ベース出版物の使い回しでググればほぼ出てくる中身だ。タイトルと、あとはほんの一部を修正しただけ。仁藤氏に原稿料(大企業に天下りしている元警察官僚が、ごく少数の読者のためにわざわざ記事を書くぐらいだから、安い値段では失礼だろう)を回したかったのか、他の理由か分からないが、中身は極めて少ない。




(仁藤夢乃氏の寄稿箇所)


こうなった可能性としては①仁藤夢乃氏は本当は警察と仲がいいのか、それとも②日本共産党をはじめとする左派勢力は選挙だと勝てないだけで、極めて優秀であるため、警察の中にも完全に入り込んで組織を支配して意のままに背後から動かしており、表面上の対立は「プロレス」であって、警察は仁藤夢乃氏や「人権派」あるいは「左翼」とカテゴライズされる人たちの操り人形状態、のいずれか(仮に後者なら、仁藤夢乃氏と喧嘩をしている人(例えば暇空茜氏)は、公安に連絡しようと刑事に頼もうと、有効な助けは得られないような気もする)である。



(啓正社の住所をGoogle検索したり、あとまた季刊現代警察の表紙を調べると千代田区九段の住所が出てきたが、厚生年金検索だと立地は神保町である。あまり出版物が多そうには見えないし、あとまた雑誌の送付元住所も九段が書かれていたが、場合によるとセキュリティ対策で、昔からこっちの住所の方で実態的な業務を行なっているのかもしれない)


なお、ひょっとしたら仁藤夢乃氏の師匠(阿蘇敏文氏という牧師。三里塚闘争などの過激派運動を盛んに支援していた人物)の時代から、左派が警察を傀儡にして、背後では情報が全て筒抜けで操っていたのかもしれない。それとも逆なのだろうか。いずれにせよ、一部の謎経歴な方を除けば県警本部長の45歳ですら「下っ端」の若輩者な雑誌に顔を並べた仁藤夢乃氏ーーーその抜擢は生まれつきの「人たらし」の才能のせいかもしれないが、場合によると逆に丸め込まれているのかもしれない。



(繰り返し、表紙。筆者には違和感がもうないが、多くの人には違和感があるだろう)


季刊現代警察寄稿者では、なんとなくだが「会津小鉄会の会長と朝生で討論した」という警察官僚・石附弘氏の経歴はプロレス風な匂いもあり、またスパイ活動をしてきた旨を自慢しておられる茂田忠良氏もメンツにいる(彼が内閣官房で衛星関係の仕事をしたというのは、偵察衛星の画像分析や場合によると事実上のミサイル発射実験を日本がやる側の時の担当者であるということなので、これは誇張ではないだろう)。小野正博・元警察政策研究センター所長のAmazon著者ページにある「風営法改正、悪徳商法対策、極左対策」という主な取り組みは、もうほとんどこの連載のテーマそのものになっている。




(北海道、札幌市の歓楽街「すすきの」に仁藤夢乃氏がきた際のツイート。綺麗な夜景は見えたが、日課の「買春男性ウォッチ」は控えたようだ。)


注:1 仁藤夢乃氏の原稿使い回しは極めてひどくて、よく出版社からの依頼が続くものだと思うがその理由としては①下手な言い違い、失言をしないように誰かが原稿内容を慎重にチェックしている②本人に実は違う内容の文章を執筆する能力が十分ではない、など色々とあり得る。


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【江藤貴紀】


 

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