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「一般社団法人Colabo」の分析(24)英語HPでの扇動問題「東京の女子中高生が路上生活」「女子高生五千人はJKビジネスの影響下」

2022年9月26日06時09分
カテゴリ:国内

「一般社団法人Colabo」の分析(24)英語HPでの扇動問題「東京の女子中高生が路上生活」「女子高生五千人はJKビジネスの影響下」



(コラボホームページの英語版より)

一般社団法人Colaboの代表、仁藤夢乃氏が2015年に年齢不詳のメイドカフェの客引き写真を使って若年者への性的搾取が日本で大っぴらに行われている旨の会見などしてことは7年前に報じた。では今のコラボは何を海外に発信しているか、コラボホームページの英語版から検証する


結論からいうと、コラボの誇張癖とセンセーショナリズムは7年前から変わっていない。外国人で実情が分からないだろうとタカを括っているなら知的に不誠実極まりない。また英語ページでも寄付は募っているので、それで経済的利益を見越しているとしたら、余計に問題だ。ではどんなことを書いているか。


すなわち「東京、夜の街裏社会の見学ツアー」では「中学生と高校生の少女らが路上で生活している様子と彼女たちに今ある危険」へと焦点を当てるという(注1*)。


現在の日本語版報告書でもスタディツアーの実施は記述しているが、中高生少女などがいるとは書いていない(中学生など真っ先に補導対象になるに決まっている、というツッコミが来るからだろう)。どちらかというと高校中退者や中卒者が多いーーしかも知的障害者も多くて、支援対象者が大学に進学するのは300人に1人であるなど、仁藤氏も2017年時点で認めている。



活動報告書2021年版


「中高生」の強調は他の活動でも同様だ。英語版によれば「Tsubomi: A Support Group for Middle and High School Girls」とあって「ツボミ」は中高生少女のためのサポートグループとされる。ところが、そこからリンクのある日本語ページを見ると「Tsubomiは、Colaboとつながる女子たちによるサポートグループです。「すべての少女が『衣食住』と『関係性』を持ち、困難を抱える少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会」を目指して、10代~20代の女子が活動しています。」と説明されている。


「中高生」と「10代〜20代の女子」では年齢も属性も大違いだ。大体中学生なら未成年だが20代は全員が成人である。おそらく実態は日本語の解説の方が近い。とすると殊更に18歳以下、特に義務教育期の生徒が苦境にあることを英語版の記載は、限りなく詐欺的な寄付金集めに近い。


最後に、この英語ページに掲載されていた海外メディア登場履歴でナショナルジオグラフィック・スペイン語版の2014年版があったので紹介する。



(ナショナルジオグラフィックスペイン語版より)

これによれば「東京だけでも5000人の少女が (JKビジネスの)影響を受けている」そうである(*注2)。「影響を受ける」という範囲がよく分からないのだが、東京都の直近の統計では都内の高校生は全日制、定時制を合わせて30万人台前半で推移している。全体の約半数が女子なので女子高校生は15万人ほどだ。もし5000人の女子高生がJKビジネスに関係しているというのが仁藤氏の主張なら、2014年時点で女子高校生の3パーセントがJKビジネスの影響下にあったということになる。


以上、にわかには信じられないコラボの言い分を見てきたが、適当なことを言いっぱなしは本当に仁藤氏とコラボの悪い癖だ。特に数字の扱いは昔からひどい。この「バレない嘘は嘘じゃない」あるいは「シリーズ キモいおじさん」のユーチューブ動画作成に見られるように「目立って、炎上したもの勝ち。訴えられなければ何を言ってもいい」的な点は、寄付金に多くを依る経営基盤の負の側面かもしれない。



(社会的に不相当な表現の規制をうたう「のりこえネット」ホームページより)


注1:例えば「Educational Tours of Tokyo’s Nightlife Underworld」として「We give educational tours of the underworld of Tokyo’s nightlife, highlighting how middle and high school girls are living on the streets, and the dangers present to them.」と発信している。


注2:原文は”Sólo en Tokio hay al menos 5,000 niñas afectadas”, afirma Yumeno Nito. Esta joven de 25 años dirige una organización de ayuda llamado Colabo, que se ocupa de dar apoyo a las víctimas. Y es que cada vez más colegialas, algunas de apenas 14 años, caen en las garras de la industria del sexo. “JK”, abreviatura de “joshi kosei” (estudiante de secundaria) es como se conoce en Japón a este floreciente negocio.。


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【江藤貴紀】


 

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