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「一般社団法人Colabo」の分析(29)ピンクバスの謎・・・コラボが頻繁に交換費用を計上のタイヤ、なぜか8年前の2014年製造と刻印 車体確認で判明

2022年11月4日00時21分
カテゴリ:国内

「一般社団法人Colabo」の分析(29)ピンクバスの謎・・・コラボが頻繁に交換費用を計上のタイヤ、なぜか8年前の2014年製造と刻印 車体確認で判明



(コラボの象徴であるピンクバス。)


一般社団法人Colabo(以下、コラボ)が東京都の業務委託を受けて「バスカフェ」事業を行うに際して使用しているマイクロバスが、2014年製の記載があるタイヤを使っていることが、バスを実地調査した結果分かった。同バスは2018年にコラボが購入しているが、頻繁に交換しているという情報と抵触する可能性がある。以下、やや細かいがお付き合い願いたい。またこの記事の後半では、コラボがなぜバスを使っていてデザインもピンクなのか、仁藤夢乃代表理事を予備校時代にオルグして政治運動の世界に引き込んだ故・阿蘇敏文牧師(元河合塾コスモ農園担当講師)との縁から読み解いていく。


まず出発点として、コラボが東京都に対して事業経費としてバスのタイヤ代を計上している点を、東京都に情報公開請求した方(暇空茜氏。以下、暇空氏)が報告しておられる。言い回しは極めて荒っぽいものの、費用が過大ではないかという指摘だ(注1)。




ここで問題のタイヤだが、筆者が確認したところ以下のような状態である。ここで表面の表示から「ブリヂストン DURAVIS R205」のシリーズと確認できる。このシリーズは、ネット上で調べれば新品価格は概ね2万円台である(価格ドットコムリンク参照)。



スクリーンショット 2022-11-03 20.18.12

(下がアップ写真)






(下がアップ写真)


そしてブリヂストン社のサイトによると同社製のタイヤは製造年と週がタイヤに記載されている(*なお耐用年数については、使用状況や保管状況にもよるが、使用後5年を目安に点検、製造後10年を目安に交換を推奨である(注2))。


すなわちタイヤの型番のうち「HAN1714」とある部分が製造時期の表示で、上2桁が特定年度の第何週に製造されたかを示しており、下2桁が製造年の西暦での下2桁を表す。つまり20「14」年の第17週(4月下旬)に、コラボバスのタイヤは作られたということである。楽天市場リンクにある中古商品紹介ページを参照


バスであるので車体が重く、その重量に比例してタイヤに負荷がかかって摩耗が激しいのはわかるのだが、渋谷区と新宿区それぞれのバスカフェ開催回数は合計してどの年も年間35回前後である。そして暇空氏の指摘していた通り、片道の距離はおよそ30キロで往復60キロ、つまりバスカフェ事業のための年間走行距離は2100キロ程度である。



(新宿区分のバスカフェ実施日に関する打ち合わせ文書。開示された文書には残っていた、コラボ役員や行政職員の氏名は白で消してある(注3))


バスカフェ事業は2018年10月17日に開始しているため、現在までで約4年、バスカフェ用の合計走行距離は10000キロに満たない程度であると推認される(仮に食料提供をしてくれる団体などに寄り道したとしても、15000キロには至らないであろう)。とするとバスで重量が普通車より重いことを勘案しても、少なくとも夏タイヤの購入はまだ不要、あるいはせいぜい1度で済むのではないかと思われる。



(2021年渋谷区でのバスカフェ実施予定日。もう少し詳細に記載された年もあるが、この年はかなり大雑把である)


ここで可能性としてはいくつか挙げることができて、①2018年に購入したバスだが、そもそも車体は中古で、そのままついていたタイヤを使用していた②リサイクルタイヤの類を購入したら、2014年製の「ガワ」が使われていた③タイヤ交換で買ったものが、2014年製の在庫がダブついていたものだった、④2018年に新車のバスを購入したが、そのタイヤは何らかの事情で売却して2014年製の廉価なタイヤを買った、などなどある。


ただ2014年製は、筆者としても予想外であった。またホイールがやや錆びつき気味なのも、タイヤ交換の熱心さからすると気になるところである(この点についてはホイールは交換せずに外側のゴム部分だけ着脱するなどもあるかも知れず、筆者には判断し難いが)。


はてところでこのピンクの奇抜だが、耳目を引くデザインのバスにはどのような意味があるのか。単にオシャレ、ということかも知れないがそれだけではないと筆者は考えている。仁藤夢乃氏がたびたび恩人という故・阿蘇敏文氏の住まいとしていた茨城県竜ヶ崎市のコミュニティバスにそっくりなのだ。



竜ヶ崎市ウェブサイトより。)


このデザインのバスが登場したのは阿蘇氏の亡くなった後の2013年であるが、阿蘇氏の没後も仁藤氏は竜ヶ崎市の農園を訪れていた旨をたびたびSNS投稿で明かしている。そして実は、阿蘇氏の住まい(現在でもASO HOUSEという案内が集落の一角に掲げられている)から目と鼻の先がこのバスの保管場所なのである。したがって、仁藤夢乃氏がピンクのバスを、阿蘇氏ゆかりの竜ヶ崎市で見かけて阿蘇市との内面的な絆のシンボルとして類似したピンクのバスを東京で走らせたとしても不思議は全くないと言える。


阿蘇氏は教会をあえて持たず、移動する礼拝所で集会を行う特異な百人町教会の牧師であったことはこの連載ですでに述べた。また阿蘇氏の神学は、神の自由闊達な顕れを肯定するものであり、その著書「現場からの道」の中ではフィリピンの派手な乗合バスである「ジープニー」を運転するイエスの肖像を高く評価するなどしている。とすればその弟子を自認する仁藤氏が、派手なピンクバスを走らせるコラボのスタッフに、ある種の神性を見出しても何の不思議もない。



(故・阿蘇敏文氏の居宅近くに停車しているバス。筆者撮影)


ただそれにしても2014年製のタイヤは、謎である。神様がタイヤをいきなり古くしたのだろうか(暇空氏の後追いになるが、現在筆者も東京都保有文書について情報公開請求中である。この記事については、コラボがタイヤ代について東京都当てに送付した文書を筆者も入手次第、タイトルおよび内容を一部変更する可能性がある)。連載30回(リンクでジャンプ)に続く。


*注1:ある人物が特定政党と関係している旨の指摘は、政党に関して個人の選好があるため、場合によると名誉を害することのある言い回しかもしれない。ただ近年の国会議事録(この連載19回のまとめを参照いただきたい)、東京都議会議事録(リンク先ツイートの通り暇空氏が指摘)や、渋谷区議会、新宿区議会の議事録を検索したところ、この3年ほどは一般社団法人Colaboの活動について、日本共産党所属の議員が肯定的に取り上げている場面が極めて多く、また仁藤夢乃氏も日本共産党のPR動画に出演して同党への投票呼びかけを行なうなどしており、共産党支持を隠してはおられないため、そのまま「ツイート埋め込み」の形で掲載する(ただそれでも「強いつながりがある」は、裏で手を結んでいるようなネガティブな含意も読み取れるので、筆者として抵抗が皆無ではないが)。何よりこうしないと、暇空氏の開示請求についての功績の部分が出しにくいという面がある(URLのハイパーリンクでは実際に飛んで見られる方が少ないと思われるし、またツイートのスクショなどをはった形では、RTやいいねなどの動作がこのページからただちにはできない)。


*注2:ブリヂストン社のサイトによると「環境条件・保管条件及び使用方法(荷重、速度、空気圧)などに左右されますので、点検が必要です。従って、お客様による日常点検に加え、使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。また同時にスペアタイヤについても点検を受けられることをお奨めいたします。

また、外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。」とのことである。


*注3:行政の職員氏名などは情報公開制度上は不開示情報でなく、開示されてはいるのだが実際にアップするかどうか、あと人間関係上アップしないほうが賢明な部分があるという判断をすることもあり得る。また場合によっては氏名以外にも、複数回にわたる記事作成の都合上、直ちにはアップロードすることが憚られる場合もある(極端な場合、そのまま開示文書を自己のサイトやブログに転載してアフィリエイト収入を得ようとするような人がいたりもする)。全部を見ないと判断できない部分があるというツイッターでの意見ももっともであるし、筆者も暇空氏の見解に全て賛同を表すわけではない。だけれども、開示された文書はそれ自体が取材の成果物で、さらに開示請求する手掛かりにもなるわけであって、どこの誰がただ乗りするかわからない状態で全部を世界中にアップするのは憚られることがあるわけで、文書全体をアップしろというのは酷な面もあると思う。


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【江藤貴紀】


 

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