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「一般社団法人Colabo」の分析(27)敵はリベラルと慈善団体ーーー強烈なライバル意識と仁藤流「吊し上げの流儀」

2022年10月11日16時37分
カテゴリ:国内
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「一般社団法人Colabo」の分析(27)敵はリベラルと慈善団体ーーー強烈なライバル意識と仁藤流「吊し上げの流儀」

前回見た通り、仁藤夢乃氏はコラボを、女子を連れて沖縄遠征して新基地建設に抗議している人と交流したり、米兵レイプ事件の慰霊をおこなったり、「私たちは『買われた』展」を開催するなどの活動こそ「本来のColaboの活動」といっている。そして、あまりにも世の中の「支援」がひどいので、虐待や性搾取などの深刻な被害に遭う前の段階の女の子たちに必要とされる中で、「支援」らしいこともやり続けてきた結果がいまの形という。(「当たり前の日常を手に入れるために」210〜211ページ)


では他の支援団体に対して仁藤氏はどのような関係を構築しようとしているのか。これまでの言動から探ってみた限りでは、同じ市場を取り合う競合相手などと見做していることが多いのか批判的発言が中心だ。そして極端な場合は抗争相手として吊し上げて、自らの団体内外での地位を築く道具にすらしている。またさらにいうとこの吊し上げに参加できるかどうかこそ団体の戦闘力を左右すると考えて、支援対象(つまりコラボのメンバー)を選抜している節すらある。




(仁藤氏のツイート)

例えば大手NPOフローレンスの代表者駒崎弘樹氏に対しては「児童福祉の専門家を名乗っているが、児童虐待の実態を知らず警察と児相の全件共有署名を始め、私に問題を指摘されたらマンスプレイニングし、私のデマを流した人物。」と厳しい。また仁藤氏は別の箇所のツイートで、与党議員にコネを作った方がいいという旨の主張を非難している。


これは駒崎弘樹氏が2016年に出した著書「社会をちょっと変えてみた」の一節への批判とも読み取れる(駒崎氏は同書のP195〜196で、陳情をする順番としてはなるべく与党関係者を先に持ってくる方が良いとして、また共産党に話を持っていくと「共産党マター」となって議会での扱いが独特になる場合が多いから注意したほうがいい、という旨を記している)。



(仁藤氏のツイートより)


「同業」の子ども支援団体については、「当たり前の日常」(316〜317ページ)にかなり長く、他団体代表を吊し上げたエピソードが残っているので見てみよう。コラボ主催のシンポジウムに来てくれたという団体代表、つまり「お客さま」に、会場外とLINEで連絡をとりながら「ハイブリッド」の攻撃をした様子が書かれている。


コラボスタッフ森川氏の「Colaboが韓国の活動家や女の子たちを呼んで開催した日韓シンポジウム(2019年12月)のときに、関西の子ども支援団体の代表の男性による問題発言に対して、女の子たちが立ち向かっていった、あのときの女の子たちの姿がずっと頭の中に残ってる。」という発言に続いて補として地の文が続く。すなわち「シンポジウムでは、日韓の活動家の報告と、日韓の女の子たちが自身の経験や大人への想いをスピーチし、性搾取の現状を伝えた。被害に遭うのは東京の子どもだけではないことを伝えたいと、地方出身の女の子も自身の被害経験を語った後に、関西で支援活動を行なっている男性が「今回上京し、シンポジウムに来る前に池袋駅にいたら、家出と思われるキャリーケースをもった17歳くらいの女の子が、明らかに性搾取目的と思われる男に連れられて行く様子を見て『きゃ〜、リアル〜!東京すごい』と思った」という趣旨のことを、笑いながら発言した。その後、すぐに仁藤が問題を指摘した。その際、その場でColaboとつながる5人の10代の女の子たちが、仁藤に「なにこいつ」「こんな人が子ども支援をやっているなんて信じられない」「いままでの話を聞いてたの?」「笑い話じゃないし」「支援者をやめてほしい」「その女の子に声をかけて、連れていった男を止めてほしかった」などとLINEで送ってきたため、彼女たちのそうした抗議も会場で伝えた。・・・)などとしてほぼ2ページを引いてその支援団体代表男性への糾弾をおこなった様子を記している。さらにこの男性はおよび謝罪を受けたことと、その謝罪は姿勢と言葉として不十分であり、「合格点」の水準になかったことが論われている。


一般向け出版物の中で、自身が主催者としておこなったシンポジウム内で生じた他の団体とのトラブルについて延々と2ページ書き記し、非難の言葉を残すというのはかなり相手方に対してきつい、キツくいうとスキあらば自己批判させようとしているようでもある。ただこのいかにも不毛そうな(業界内部の権力闘争のようで、生産性がゼロな)精神的粛清を施したエピソードは、コラボの成員リクルート方針にも反映されていると筆者は考える。


一言で言うと、仁藤が喧嘩を始めたら無条件にファンネルとして本体と息を合わせて攻撃してくれる兵隊をコラボは歓迎しているのでないか。いわゆる「レスバトル」、また一方的な立場から行う糾弾が、失礼だったり不毛なことはどちらかというと自省能力の高いほど気付きやすい。そしてコラボはどうも、能力の低い対象者を歓迎している、という趣旨を仁藤氏は述べている。


前掲書197〜198ページでは「これまでColaboでは、私自身の経験から、大人たちからの暴力や裏切りの中で、絶望やあきらめを感じて、誰かに助けを求めようと思わずに性搾取の中で生きている女の子たちと出会いたいと活動してきました。コロナ禍では若年女性が困窮し、緊急事態宣言下ではそうした女性たちが寝床にしてきたネットカフェが閉まるなどして、これまで以上に性搾取されやすい状況になったため、ホテルでの宿泊支援を20代の方にも拡充すると発信しました。それにより、自分から助けを求めてくる女性からの相談が急増しました。これまでColaboにつながっていた「虐待から逃れて生きるために、中学や高校にもしっかり通える環境のないまま家出して自分でやってきました」という子たちとはちがう階層の女性たちで、実家暮らしで親のお金で大学に通い、家を出たいけど大学は続けたい、自分で働いて学費や生活費を賄うのは無理だから「なんとかしてください」と言ってくる人も多くいます。・・・公的機関は積極的にそうした人たちにつながろうと努力すべきです。」とする(太字部にしたのは筆者)。


また106ページでは「コロナ禍で、自分から相談してくる子たちとの出会いも増え」たが「高校に通える状況にあったり、学校に行きたいと思える状況の子、大学まで行きたいと思っているような子は、Colaboがこれまで路上で出会ってきた様な子たちとは階層が違うし、育ってきた環境も全く違います。話す言葉も違いますし、例えば足し算ができるかどうかということも全然違う。高校までいけた子たちは、Colaboでなくても」「やっていける子も多」いという。「Colaboで用意したホテルでは「栄養バランスが悪くなるから、女性相談センターの一時保護署に行きたい」という子もいました。そういう子たちが、もしその状況でColaboのシェアハウスに来ても、もともとColaboがつながってきた子たちとの関係は、お互いにとっていいものにならないとも思います。」としている。


つまり(コラボ内部での人間関係を理由としてあげているものの)①学校に行けるような状況の言葉を話す子②足し算ができる子③栄養バランスを気にできる子は、コラボの支援対象として相応しくないと言っているのである。これは2013年の法人立ち上げ直後に、生徒の大学進学を視野に入れてスクール業を開始した時期(リンク先記事参照)とは180度の転換だ。では言語能力も乏しく足し算が苦手であるような個性が武器になる場合はどんな時かというと、ゲバルトの場面である。


疑いを知らない若年少女であれば「内輪揉め」の際も士気が高く、自信満々に他の団体関係者を罵倒するLINEを送ったりできる。また、沖縄に座り込んだりする際も恐れ知らずに振る舞ってくれて、また選挙運動の際には兵隊として動いてくれるだろう。判断力のない素直な兵隊がコラボでは歓迎される。ちょうどこれは従順な人間を採用しようというボランティア採用方針(リンク先記事参照)とも軌を一にしている。


2022年5月発行の「性売買・ブラックホール」という書籍に寄せた解説において仁藤夢乃氏は明らかに米山隆一衆議院議員と判る形で、過去のスキャンダル(仁藤氏がツイッターで罵倒したため、喧嘩に至ったもの)をほじくり返している(同書243ページ)。仁藤氏は、身内やリベラル側を論敵に設定する癖があるところ、これは一部のスポンサーはニッコリかもしれない一方で、コラボのメンバーにはそのおかしさが分からないようになっているのだろう。




仁藤夢乃氏はコラボに弱者を集めて私兵へとコンバートして自己の権力基盤を作り、それを武器に政治闘争を繰り広げている。32歳の若さで老舗左派政党・日本共産党の応援団長ポジションに昇り詰めた戦闘能力と鼻の利き方はただものではないが、その行動原理に福祉や公益の観点を見出すのは、筆者には難しい。


【11月17日追記】仁藤氏の、「競合団体」に対する敵意は以下のツイートに垣間見える。仁藤夢乃氏とコラボにとって最大の敵は「シェアの取り合い」になる競合の慈善団体である。仁藤氏はオンリーワン・ナンバーワンでありたい。「善人」が自分たち以外にいるというのは、寄付が分散する契機になり、不都合なのだ。



「Colaboの活動とは、目的も問題意識も、運営方法や場の意味も、女の子たちとつくろうとしている関係性も全く違うので、気をつけてください。行政がこういう活動にお金を出さないことを願います。


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【江藤貴紀】


 

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