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一般社団法人Colaboの分析(17) フェミニズム以前の幸せな日々ーー仁藤夢乃氏のアイドル嫌いと「キモいおじさん」発言はどこから来たのか

2022年9月12日21時58分
カテゴリ:国内

一般社団法人Colaboの分析(17) フェミニズム以前の幸せな日々ーー仁藤夢乃氏のアイドル嫌いと「キモいおじさん」発言はどこから来たのか



(仁藤氏による投稿。現在は削除済み)


一般社団法人Colabo(以下、コラボ)については毀誉褒貶がある。確かに団体運営で批判されるべき点はあり、この連載でも指摘した。ただ一方で、代表の仁藤夢乃氏については言われなき誤解とも思われる内容も飛び交っている。今回は、彼女が削除したSNS投稿の画像とテキストなどを用いて、いくつかの誤解を解く。そして改めて、「一体なぜコラボはフェミニズム路線へ「転向」したのかという疑問が問われるべきことを確認する。



(2015年の仁藤氏のツイート。アイドル文化への否定的な評価を示している)


まず、最も卑属な誤解の一つは、仁藤氏の家族関係についてのものだ。確かに彼女の親子仲や、また両親同士の不仲があったことについては仁藤氏も幾度か言及している。そしてそれをもってして、「有名人で2008年から2013年までAKBメンバーだった妹、仁藤萌乃氏との関係が良好でなかったことが、仁藤夢乃氏をアンチアイドル文化やフェミニズム路線へ走らせた、という見解も匿名掲示板やSNSには見られる。しかし筆者が見た限り、家族関係は別段いまの彼女の政治スタンスを規定する契機ではない。




(2011年時点では、妹と間違われても別に嫌がってはいない)


第12回でも確認したが仁藤氏は2011年段階では、ボランティアやNPO系の活動には従事していたもののノンポリに近い。もっとも、だが第14回で見たように大学卒業の翌年、2014年からがフェミニスト色の強まる時期である。

第8回、第10回で見たように、河合塾コスモ時代には、講師の阿蘇牧師からある程度は政治的に感化されて、外国人の在留資格をめぐる裁判傍聴などの活動へ参加するようになっていたが、大学生時代の2009年4月から2013年3月まではフェミニズムや左派政党支持につながる言動は少ない。そしてコラボも第2回で見た通り、出発点は2011年の震災被害を受けた東北地方の支援活動で、コラボが社団法人になった2013年にも主たる事務所では高認向けスクール事業を開業するなどしていたことは第16回で確認した。


スクリーンショット 2022-09-12 20.41.18

(初詣に家族で出かけた旨の投稿)


無論、家族や知人から芸能ビジネスの問題点を聞くなどしてアイドル文化へ否定的になったという可能性はある。ただ「シリーズキモいおじさん」などという炎上狙いのような特集を打ち出した点や、「秋葉原嫌い」については説明できる理由が見つけにくい。実際、SNS投稿を見る限り仁藤氏は老若男女含む年配の男性ともフレンドリーにコミュニケーションしている。父親を2011年時点で嫌悪していたようでもない。



(2011年。*前後の投稿からして「パパ活」のパパではない。)


以上を総合すると、コラボのフェミニズム旋回は2014年以降である。もっとも仁藤氏の尊敬する阿蘇牧師は、極めてラディカルな政治運動家でもあったが2010年には亡くなっている。以上からすると、①大学時代の教員で「女子高生の裏社会」(2014年8月出版。同年の4月〜6月など仁藤氏は書籍出版のゲラチェックなどしている旨ツイートしている)を書くよう促した石原俊氏、また②共産党系青年団体(石原俊氏の教え子もそのメンバーであった旨、石原氏はツイートしている)の2014年後半のデモ活動に赴く旨を仁藤氏に示唆した猪瀬浩平氏の影響は一定の説明力を持つと思われる。



(同じく仁藤氏の父君。特に変わった点はない、年相応の男性である)


なお仁藤氏と共にコラボ理事を務める稲葉隆久氏の影響とは考えにくい。というのは、2011年から仁藤氏と稲葉氏は行動を共にしており、2014年にいきなりパートナーが変わったというふうなことではないからである。さらに、キリスト教矯風会でも仁藤氏は2015年に講演するなどして接点はあるものの、矯風会から仁藤氏やコラボへの影響については慎重に検討する必要がある。





というのは矯風会は強い禁酒主義をとっているのに対して、仁藤夢乃氏はずっとお酒好きだからである(ちなみに大学生時代で、「スパークリングワイン」と「シャンパーニュ」の相違点が分かっていた程度には酒好きである。仁藤氏の酒好きについては何度か触れたーーちなみに彼女は味の好みも良いーーのでそれと相反する矯風会の張り紙を掲載して今回のは締めくくりとしたい。なお仁藤氏を取材したメディアの一部が仁藤氏をフェミニズム路線に誘導したという可能性は、捨てきれないーーというか強くあると筆者は考えている(この点は別稿に譲る)。父母が2000年代に離婚したのは仁藤氏がいう通りとしても、そこから直接には今の仁藤氏の政治スタンスは導かれない。



(編集部撮影)


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【江藤貴紀】


 

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