金融庁が金融リテラシー向上や、「つみたてNISA」の内容について広報するために作成した、高田総合政策課長と西村博之氏の対談動画について、制作を担当した会社が株式会社グッドウェイであることや、動画制作を5500円で受注していたことなどが金融庁への情報公開請求で分かった。
金融庁は前回記事で書いた通り、昨年夏に公開したこの動画を現在は非公開モードにしている。
金融庁から開示された決済・供覧文書によればこの金融庁広報動画の受注については3社が応募。うち一社は70万円超、もう一社が9万9000円、そして受注したグッドウェイ社が5500円での見積もりを出していた。
(金融庁の広報動画を受注に至らなかった、他企業による見積もりの例。70万円超となっていたりするが利益を考えたらこんなものの気がする)
なお開示されたこの決済供覧文書には西村博之氏の名前は出てこないため、金融庁があらかじめ契約前から西村博之氏との対談であることを知っていたかは不明。ただ、「課長の対談相手が誰か知らないで契約しました」ではあまりに官庁としてぬけているので、今回の開示文書にはなかったとしても庁内で、西村氏との対談である旨ぐらいはさすがに分かっておられたのではないか。
(「編集に関する事前の打ち合わせ」が予定されていたことが伺える。この打ち合わせ内容も開示請求の対象としてはありかもしれないが、もうさすがに面白いものはあまり出てこないような気もする)
なおgood way社は山梨県、特に甲府にゆかりがあるようである。同社ホームページによると現在は甲府に支店を置いているほか、社長の藤野宙志氏は、山梨中央銀行の「地域DX実践アドバイザー」という役にもついておられる(DXとはデジタル・トランスフォーメーションの略だそうである)。今ひとつ何をやるかがわかりにくいが、山梨県に縁があるということだけはわかる。
(株式会社グッドウェイ・ホームページより)
西村博之氏のお仕事については、フランス在住を謳っておられたりして、依頼の窓口がどこにあるのかなど分かりにくくなっている。ただグッドウェイ社に頼めば、5500円で西村氏の対談動画を斡旋してくれるようである。ある種のプロモーション窓口といえようか。
以下、旧エコーニュース時代も含む関連記事
金融庁 西村博之氏を起用の宣伝動画をyoutubeチャンネルで非公開に
西村博之氏の金融庁「宣伝」出演動画 契約書は存在せずと情報公開請求で判明 「ミスター脱法踏み倒し」に「お墨付き」与える不思議・・・「仁藤夢乃特集」番外編
日本ネット界の勢力を一夜で逆転させた人物とは———2ch新管理人 ジム・ワトキンス氏 独占ロングインタビュー(2014年記事)
関連記事リンク1 2ちゃんねる・分裂事件 ひろゆき氏側がアメリカのサーバへDDoS型のサイバー攻撃(2014年4月22日記事)
関連記事リンク ニコニコ動画と2ちゃんねる関係企業に麻生・財務大臣の親族が役員就任中 政府からの支援で莫大な利潤 「政治教育」のビジネス像
関連記事リンク 「ニコニコ動画」の萎縮効果 大手動画サイトが造る表現と思想のディストピア
関連記事リンク ニコニコ動画、版権元企業へ「不都合」な動画の削除サービス 好ましい投稿は流通させ、広告収入を権利元と分配の契約
関連記事リンク 【●事件】「2ch風の匿名コメント+個人情報付きID+政治アンケート」制YouTube風サイト ニコニコ動画のリスク
関連記事リンク 2ちゃんねる関係企業・未来検索ブラジルの社員名と担当業務が判明 パケットモンスター社へも海外送金
関連記事リンク ホットリンク社「2chデータは.netとsc双方から取得中」「 ガーラは14、5年前から2chデータを商用利用」「西村氏らによれば、所有権の問題はない。」
関連記事リンク ホットリンク所有の2ちゃんねるデータ取得時期は2000年から 東証で報告の必要か
関連記事リンク 「まとめブログ」は個人が無償で運営しているため、当社と2ちゃんの独占契約を侵害しない【ホットリンク声明】
関連記事リンク LINE開発プロジェクトのリーダー 李海珍氏 素性はネイバー創業者で韓国諜報部の検索システム開発者
関連記事リンク 「一般社団法人Colabo」の分析(21)軽度知的障害者らの支援と、政治動員という倫理的ジレンマ
関連記事リンク 「一般社団法人Colabo」の分析(22)キリスト教婦人矯風会とコラボ① 1886年の禁酒運動から戦後の左傾化・・・「神の宮」としての人体と、理想の毛沢東体制
関連記事リンク 「一般社団法人Colabo」の分析(23)矯風会とコラボ② 機関紙にコラボ役員の「ゴースト出演」と、「ツイフェミ化」した矯風会
関連記事リンク 「一般社団法人Colabo」の分析(24)英語HPでの扇動問題「東京の女子中高生が路上生活」「女子高生五千人はJKビジネスの影響下」
関連記事リンク 「一般社団法人Colabo」の分析(25)東京都からのバスカフェ業務委託と、個人情報保護条例に関する諸問題」
関連記事リンク 「一般社団法人colabo」の分析(26)福祉名目で困窮した少女に接近して、政治動員へ転用の体制に個人情報保護法違反の疑い
「一般社団法人Colaboの分析」(35)仁藤夢乃氏、居住実態のない新宿事務所に住民票を移転か 公正証書原本不実記載罪・公職選挙法違反(詐偽登録罪)などの疑い
「一般社団法人Colaboの分析」(36)仁藤夢乃が書き変え続けたコラボ設立趣意書・・・8つの変わった「私たちの想い」
「一般社団法人Colaboの分析」(37)仁藤夢乃氏「沈黙」の深淵 ソープ、デリヘル、ピンサロへの「無関心」に浮かぶ警察団体との助成金コネクション
【江藤貴紀】