高市早苗総務大臣(戸籍名・山本早苗氏)が代表をつとめる自由民主党奈良県第二選挙区支部が、平成25年に「土産代」として20万7900円分の買い物を、地元選挙区の靴下・ソックス専門店(店名・岡伸)からしていたことが奈良県選挙管理委員会の公表している政治資金収支報告書(リンク先参照)から分かった。
また高市早苗氏は比例重複で平成24年と26年の衆議院議員選挙に比例区候補としても重複立候補しているところ、その比例近畿ブロックにふくまれる奈良市下山町の男性あてに、平成25年10月6日付けで、公職選挙法の禁じている「香典」を2万円提供していたことも判明している。
この香典をめぐっては、やはり閣僚の高木復興大臣が選挙区内で支出したことに関して、12月6日に菅官房長官が(それをふくむ)政治資金疑惑に付いて十分な説明が出来ないなら辞任すべきという旨の発言をしたことが産経新聞でとりあげられている(12月6日追記)。
仮に靴下一足2000円としても、100人分に相当するのでどうやって消費したのか不明である。また20万7900円分の靴下を、もし仮に本当は買っていなかったり、ただ地元選挙区の靴下屋にお金をあげただけだったりすると、政治資金規正法の禁じる政治資金収支報告書の虚偽記載罪となり、また地元で有権者に配っていたならば地元有権者への寄付となって違法である。
(政治資金規正法と寄付の禁止に関する、総務省の行政解釈。総務省HPより)
なお「土産」とあるので高市早苗議員や選挙事務所のスタッフが真面目に足を棒にして走り回るために使ったわけではなさそうである。
関連記事リンク【奈良県】高市早苗議員、政治団体からHP関係費などで奈良新聞グループへ129万円超を支出ーー新聞社の経営と報道に利益相反の問題
関連記事リンク 高市早苗大臣の奇妙な政治資金 3年間で460万円・地球10周分ガソリン代を支出 一度に23万円の給油も
関連記事リンク 高市早苗総務大臣、自らが代表の自民党支部に寄付をして2982万円ぶんを税控除の処理→その政治資金から、1度に136万デパートで買い物などに支出。情報公開請求と政治資金収支報告書で判明。
関連記事リンク 高市早苗総務大臣、自分の自民党支部に寄付をして税を控除した後で、個人の「市民税・県民税」を政治資金から支払 横領・背任・所得税法違反・地方税法違反の疑い
関連記事リンク 高市早苗総務大臣、政治団体4つを同一住所に設立で循環会計 政治資金収支報告書同士に矛盾で虚偽記載の疑い
【江藤貴紀】