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自民党地方議員ら、自己の政治団体あてに寄付で節税のスキーム、豊島、杉並、練馬でも判明 他区と合わせて6億3241万6236円に

2015年7月7日04時00分

自民党地方議員ら、自己の政治団体あてに寄付で節税のスキーム、豊島、杉並、練馬でも判明 他区と合わせて6億3241万6236円に

自民党所属の杉並区 練馬区 豊島区などの地方議員が自己が代表の自由民主党支部あてに寄付をすることで、租税特別措置法に基づいて所得税などの控除が可能な処理をしていたことが、政治資金収支報告書の記載から分かった。入手できたのは2011年から2013年にかけての報告書で、自分の自民支部宛にした総額は3250万円。


この自己の団体宛の寄付は、議員個人の税金を控除できるのに、地方議員だと5万円未満の支出については明細を記録する必要がないので①濫用すれば税金だけ減らして、自分のものとしてプライベートに使える上に②外部からは使い道を隠すことが出来るという問題点がある。


これまでに明らかになった東京都中央区、台東区、文京区、千代田区、新宿区、港区、大田区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、中野区の各自民党支部と合わせると6億3241万6236円が、自民党に所属する地方議員個人の節税対象となっている。


まず、自由民主党東京都杉並区第二十二支部では代表の早坂義弘(はやさか)東京都議会議員が平成23年(以下、リンク先は政治資金収支報告書)に、300万円を寄付。そして24年に350万円、25年には700万円を寄付していた。


これまでに見てきた他の地区と比べると、杉並の自民党は割とクリーンで、区議など他の地方議員はこの処理をしていない(その分、1人だけで1350万円の控除枠を作り出している早坂都議の突出ぶりが目立つ)。


また高橋和美(たかはしかずみ)東京都議会議員が代表を務める自由民主党東京都練馬区第五支部では、平成23年に高橋都議が自分で100万円を寄付。平成24年には同様に300万円、平成25年にも同様に300万円を寄付で、合計して700万円を自分で自由に使える自民支部に寄付して所得税などを控除できる処理(だいたいだが、やらかしている人は毎年盛大にやらかしていて、そうでない人はあんまりやらないことが多い)。


練馬の第十三支部では藤井節(ふじいたかし)区議が、平成24年に80万円を寄付して、25年にも80万円で、献金は合計して160万円である。山加朱美(やまかあけみ)東京都議会議員は、平成23年に練馬区の自民党第十六支部へ100万円を寄付(なお戸籍名は土屋文子である)。


24年にも100万円を寄付、25年には150万円へ増額して、3年間で計450万円。


練馬区の二十一支部で代表の笹原幸蔵(かさはらこうぞう)練馬区議会議員は、平成23年に50万円

24年に80万円、25年に80万円で合計して210万円を寄付して節税可能な会計を計上。


豊島区では堀宏道(ほりこうどう)豊島区議が、平成23年に100万円、24年に100万円、25年に50万円をを自分が代表の東京都豊島区の自由民主党第十六支部へ寄付。


なお、25年には自分あてにこの自民党支部から270万円キックバック献金しており、節税枠が増える以外の意味がほとんどない資金の動かし方をしていた。


又その他では、村上宇一(むらかみういち)区議が平成23年に30万円を、自己が代表の豊島区第十六支部へ寄付して、豊島の第十七支部では代表者の竹下広美豊島区議会議員が、平成23年に20万円を寄付。


最後に、自由民主党東京都島嶼(とうしょ)部支部では、代表の三宅正彦東京都議会議員(大島町)が平成25年に80万円を寄付していた。


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【江藤貴紀】


 

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