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自民党、品川・目黒選出の地方議員が3年で合計で1億1092万1533円を迂回寄付 節税枠を得てすぐに自分で使える処理

2015年6月28日19時31分

自民党、品川・目黒選出の地方議員が3年で合計で1億1092万1533円を迂回寄付 節税枠を得てすぐに自分で使える処理

目黒区では7688万2544円が対象に

まず自由民主党東京都目黒区第十一支部では、橋本欣一(はしもときんいち)目黒区議会議員が平成25年に136万円、24年に25万円で合計161万円を自分に献金。





(上の2点はいずれも、目黒にある第十一支部の25年分、政治資金収支報告書だが団体の収入234万5734円のうち、半分以上が橋本議員からの個人献金である。なお使途では62万7900円が政治パーティに使用されたとある以外は、5万円以下の少額支出とされていて、ブラックボックスになっている)


次に目黒区第十六支部では二ノ宮啓吉(にのみやけいきち)区議会議員(現、自民党目黒区総支部幹事長)が100万円を平成25年に寄付。平成24年にもやはり100万円、23年には10万円で合計210万円を自分に献金していた。



(二ノ宮議員の政治信条は「誠実」だそうですでに8期の当選を出来るだけの人気を目黒で集めている。写真は自民党目黒区議団のHPより)


次に、目黒区第十七支部では平成25年に栗山栗山芳士(くりやまよしじ)目黒区議会議員(ただし、同年の8月より東京都議会議員)が、自分に360万円を寄付しつつ、170万円を都議選の選挙費用としてキャッシュバックしていた。なおその前の24年には100万円、

23年にも100万円で計560万円が節税対象となる経理をしていた。

(なお、栗山議員は選挙直前の6月と7月に、自民党の宣伝ビラである「自由民主」の印刷と配布のために359万円を支出している。これ自体は悪いことではないが、普通はもし立候補するならば、所得税と住民税を払った後でこれらの費用を負担しないと行けないのに対して、政党支部を自分で持っていて迂回で節税したら、ふつうの税負担を押さえながら広報費用にお金をさける、ということになる


次に鈴木隆道(すずきたかみち)東京都議会議員が代表の目黒区第十九支部では、平成25年にこの鈴木隆道都議自自身が300万円を寄付。そしてこの年は東京都議会議員選挙があったので、そのための陣中見舞いとして自分自身に315万円を環流されている。



HPのトップには至誠通天(誠の心は天に通じる)とある。)


また、今井玲子目黒区議は自分の第二十三支部に、平成25年、50万円を献金、24年には70万円、23年には50万円で合計170万円を節税可能な経理処理。


第二十四支部では代表の伊藤喜昭(いとうよしあき)目黒区議会議員が20万円を平成25年に献金。


そして磯野弘三区議は第26支部の代表であるところ、平成25年に238万円、24年に263万円を寄付、23年に326万9658円で合計して827万9658円を自分のところに献金していた。


第二十七支部では代表の赤城裕(あかぎゆたか)区議会議員が平成25年に376万9500円、24年に395万6700円、平成23年には323万6686円で、合計して1096万2886円を寄付。


さらに、第二十九支部では、飯田美恵子区議が平成25年に300万円、24年には100万円、23年には200万円で合計600万円を寄付。


第三十一支部では平成25年に250万円、24年に200万円、23年に200万円の合計650万円を佐藤昇(さとうのぼる)目黒区議が自分で寄付。


目黒区第三十二支部では代表の宋田次郎(そうだじろう)区議が平成25年に220万円、24年に200万円、23年に280万円で合計700万円ちょうどを寄付。


また、小野瀬康裕(おのせやすひろ)区議は平成25年に目黒区第三十四支部に219万円、24年に250万円を寄付、23年に210万円で、3年合わせると679万円を自分の支部にすすんで献金していた。



小野瀬区議のツイッターアカウントより。動物の里親を探すのに共感てリツイートしたりする、暖かい人柄のようである。こういうところにも寄付しているのかどうかは知らないが)


目黒第三十五支部は、代表の田島憲二(たじまけんじ)目黒区議会議員のおかげで潤っており、田島議員は平成25年だけで700万円を寄付、24年にも700万、23年の300万円と合わせると3年間で1700万円を自分の政党支部に寄付していた。


合計すると、目黒区の議員はかなり派手に自分の自民支部へ寄付をしていて7688万2544円が、節税対象の経理処理をされていた。これを品川区の3413万1533万円と合わせると、目黒、品川選出の自民党地方議員らは合計で1億1092万1533円を自分が代表の政党支部へ寄付していたことになる。


なお、まともな使い方以外の使途の隠し方の方法は、総じて見ると①政治団体から政治家個人への寄付が解禁される選挙期間中に選挙活動費の中の陣中見舞い名目でキャッシュバックするやり方と、②あとは少額の支出ばかりを連発(したことに)して支出をブラックボックスにするやり方の二通りがある。


これをすでに明らかになった東京都の中央区、台東区、文京区、千代田区、新宿区、港区、大田区の各自民党支部と合わせると4億1659万2661円が、自民地方議員のアブノーマルな節税対象になっている。


・平成25年分

・平成24年分

・平成23年分


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【江藤貴紀】

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