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自民の下村博文 統一教会本部土地の元オーナー 「栄光ゼミナール創業者」著書へ推薦文 なお栄光ゼミナール社は渋谷区松濤で60年代開業の過去をHPで触れない処理 「電話帳」と照合で判明

2022年8月22日16時57分

自民の下村博文 統一教会本部土地の元オーナー 「栄光ゼミナール創業者」著書へ推薦文 なお栄光ゼミナール社は渋谷区松濤で60年代開業の過去をHPで触れない処理 「電話帳」と照合で判明

統一教会の現在の本部土地を登記で分筆手続きした土地オーナーの実業家の田中幸穂氏が出版した本に対して、自民党の下村博文氏が推薦文を寄せていたことがわかった。この田中氏は栄光ゼミナールの創業者として知られ、統一教会本部に隣り合った同区画の渋谷区松濤1丁目にあった自己所有の宅地をもとに同塾を開業している。

eiko touitukyoukai

(栄光ゼミナール創業者の著書表紙。表面には下村博文の推薦文。また裏面表紙は栄光ゼミナール本部(当時)と統一教会本部ビルを、区画の南東からツーショットとなるように撮った写真がチョイスされている。)


統一教会は岸信介が日本において手厚い庇護を与えたことで知られ、最初の本部は渋谷区南平台の岸信介宅の隣だった。なおいうまでもなく下村博文氏は統一教会が名称変更を行った際の文部科学大臣で、山上徹也氏が統一教会への恨みから殺害した岸信介の孫・安倍晋三氏と近い関係にあった。2回目の本拠まで、別の清和会と近い人間の土地であったというのはそれなりの理由があってと考えるべきである。


ところが、栄光ゼミナールHPの現在の社歴が、この渋谷区松濤での栄光ゼミナール開業について言及されていないこともわかった。普通は老舗であればあるほど信頼は高まる元は田中氏の土地であった統一教会本部の横に栄光ゼミナールの本部もあったことに、何かしら触れない理由があるのだろうか。


S70 電話帳

(東京都立中央図書館所蔵史料。電電公社作成による1970年台の全国職業別電話帳東京版生活版(下)より。)


栄光ゼミナールホームページ

(栄光ゼミナールホームページより)

統一教会をめぐってはマスメディアの報道が控えめであったことが近年いわれているが、学習塾業界は折込チラシや本紙への広告掲載などで新聞社の重要なスポンサーの一つ。栄光ゼミナールも、少なくとも首都圏では折込チラシの量などが多い。また田中氏(現在は故人)は学習塾の全国業界(大手学習塾も複数加入している)の初代会長を務めていた。


2007 eikoh

(2007年栄光ゼミナールホームページの魚拓より。やはりしつこい位に1980年創業と強調している)


統一教会の土地取得をめぐってはダミー団体を使われたなどと問題になることが多い。しかし栄光ゼミナール創業者の田中氏が2006年に出した著書の後ろにある写真は手前に栄光ゼミナール創業地の栄光松濤ビル、背後にあるのは統一教会本部ビルである。あまり売れなかったからか騒ぎになっていないが、統一教会とのつながりをここまで明らかにしている、大手企業を創業の実業家は唯一ではないだろうか。表の表紙に下村博文氏、裏の表紙に統一教会とは何ともシャレが効いている。付言すると、現在は栄光ゼミナール創業地と統一教会本部ビルの間に「ジョワレ松濤渋谷」というもう一つのビルが建っているので栄光ゼミナール本部と統一教会の本部の建物は、ここまで綺麗なツーショットでは撮影できない。わざわざ間の敷地が空き地である状態の写真を2006年に使用するというのは、意図的だろう。


・以下、安倍元首相殺害事件を受けて、統一教会との関わりが指摘された議員や公共セクターについての関係記事


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【江藤貴紀】


 

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