Menu
2015年5月以前の記事はこちら
2015年4月以前の記事はこちら

小池百合子都知事・公用車の「運転者氏名」欄 東京都が平成30年4月以降抹消 都規則に違反 情報公開請求で判明

2023年3月2日21時08分
カテゴリ:国内

小池百合子都知事・公用車の「運転者氏名」欄 東京都が平成30年4月以降抹消 都規則に違反 情報公開請求で判明



(変更後のフォーマット。運転者名の欄がない)

東京都知事の公用車運転記録について、小池百合子氏が在任中の平成30年4月2日分以降、東京都の規則で定められている「運転者名」を省略して記載しないフォーマットになっていることが、当サイトによる情報公開請求と、ネットユーザーの指摘で分かった。


すなわち、「東京都自動車の管理等に関する規則」は「(運転日誌の提出)」として、運転者名を記すこととしている。




ところが小池百合子都知事の在任後、平成30年4月2日以降分の公用車運行記録からは運転者氏名欄が削られていた。果たして何のためにフォーマットを変更したのかは不明だが、運転手名をわかりにくくすることで「実際にそのルートで運行したのか」をメディアが報道する際に確認が困難になるなどの効果があると見られる。



(こちらは変更前のフォーマット。運転者名はマスキングされているものの、記載はされていた形跡がある)


また運転者名については、フォーマットからの削除前の部分についても東京都は黒塗りで開示している。仮に外部へ委託しているならば個人識別情報として不開示にする余地があるが、都庁職員が運転している場合には公務での職員名なので運転者名はマスキングする正当な理由がないように思われる。むしろ「本当にその運行経路を辿ったのか」など、知事の責任問題が生じた際に、メディアや議会などの追究が困難になる効果がありそうである。


参考 「東京都自動車の管理等に関する規則」

第十一条 庁有車の運転者は、庁有車管理者が運転状況を把握するため、運転終了後に、運転者名、運転の開始及び終了の日時、運転した距離その他必要な事項を記録する日誌(以下「運転日誌」という。)に記載し、翌日までに庁有車管理者に提出しなければならない。ただし、第十四条第一項の安全運転管理者が選任されている場合は、安全運転管理者を経由して提出するものとする。


【21時32分追記】なお給油量と走行距離の整合性についてもチェックしたところ走行距離のメーターで令和4年8月27日(29973キロメートル)からから同年12月9日日(35021キロメートル)までの間の給油量の合計は499.81リットルで、ほぼ1リットルあたり10キロメートルを走行していた。


2020年の産経新聞IZAの報道では東京都の都知事用公用車はトヨタアルファードのハイブリッド型とされ、同車種はカタログスペックだと1リットル17キロなのでやや走行距離の割にガソリンの減りが早いような感もある。ただ積載物や特殊仕様(例えば防弾ガラスや特殊装甲での重量の増加など)もあり得る上に、もともとカタログスペックはそこまで当てにならないこともあるため、このようなものかもしれない。



トヨタ自動車ウェブサイトより。アルファードの説明)


【22時10分追記】古いフォーマットでは「確認者印」という欄があったのだが、開示された文書を見る限り誰も印鑑を押していないようだ。前からこの運用なのかなど不明だが、どうなっているのだろうか。なお現在はPC打ちで運行日誌が作られているようである。



(平成28年分:フォーマット変更前の日誌より)


【3月3日追記】小池百合子都知事の公用車運行記録は、東京都公表の都知事の日程と特に矛盾はない。しかしこの都知事日程が極めて人工的なのだ。首相動静と比べても、無機質というかノイズのようなものがない。そもそも発表が、都知事の行動の2週間後、遅い時には2ヶ月後などであって編集されたような匂いを(少なくとも筆者は)強く感じる。




それを踏まえると、都知事公用車の運行記録で記入者が不明、つまり誰が書いた文書かすら分からない点はやはり妙な気味の悪さというか不透明さの顕であるように思う。


小池百合子東京都知事 政治資金を全てブラックボックス項目で支出し、追跡不能 政治資金収支報告書で判明


関連記事リンク 小池百合子氏、架空住所ふくむ政治団体に1280万円を資金還流で報告義務を潜脱 虚偽記載の疑い


関連記事リンク 小池百合子氏 政治団体の家賃を自己が代表の国際親善団体に「肩代わり」させる処理 政治資金規正法違反および、横領、背任のおそれ


関連記事リンク 「やせ我慢」の小池百合子氏 飲食は我慢せず ホテルで謎の会議代150万円と菓子代9万を計上 観光バス会社や老人会費などへも支出


関連記事リンク 小池百合子氏が代表の自由民主党東京都第十選挙区支部と自民党東京都連で、政治資金収支報告書の記載が相互に矛盾 いずれかに虚偽記載罪の疑い


関連記事リンク 小池百合子氏 政治資金から「郵送料」で金券ショップ・郵便局へ220万円、ハガキ4万枚以上の大量支出 自著の出版社からも133万の大量購入


関連記事リンク 高市早苗総務大臣、政治団体4つを同一住所に設立で循環会計 政治資金収支報告書同士が矛盾で虚偽記載の疑い


 関連記事リンク 旧エコーニュース – 東京都の舛添知事 政治資金で絵画、美術品の類896万円購入 事務所家賃も自宅に1516万円:計2412万円の支出(2014年11月記事)


 関連記事リンク 旧エコーニュース – 舛添東京都知事 質問へ 「時間の無駄だ!税務署で聞け!」外国特派員協会で、 美術品購入など3190万円の政治資金流用に関して回答拒絶(2014年11月記事)


【音無ほむら】


 

人気記事ランキング
 

ページトップへ戻る