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小池百合子東京都知事 政治資金を全てブラックボックス項目で支出し、追跡不能 政治資金収支報告書で判明

2023年3月4日10時12分
カテゴリ:国内

小池百合子東京都知事 政治資金を全てブラックボックス項目で支出し、追跡不能 政治資金収支報告書で判明

小池百合子都知事が代表の政治団体「百成会」が出した直近の令和3年の政治資金収支報告書で、支出の全部が領収書の添付が不要な、①人件費②事務所費③それ以外だが1つの支出が5万円未満のもので占められていて、事実上は使い道が全くわからないことが政治資金収支報告書の記載から分かった。



ここをクリックしてリンク先を参照で政治資金収支報告書にジャンプできる。)


すなわち、令和3年分の政治資金収支報告書によると、支出は1132万7514円。この内訳で見ると1100万7540円が人件費、事務所費が31万9542円、備品、消耗品費が550円である。




(空白が並ぶ、小池百合子氏の政治資金収支報告書)



ご存知の方も多いと思うが、政治資金規正法は「ザル法」な面があり人件費と事務所費については総額のみしか記載されず、領収書も添付されない。つまり「使ったから」と言ったもの勝ちの仕組みになっている法律である。




(総務省による政治資金収支報告書の解説。小池百合子氏は国会議員ではないため、情報公開請求に基づく少額領収書の開示ルールすら適用されない。)


小池百合子氏は都知事就任以前から、架空住所(あるビルの、存在しない「b号室」を記載)を含む政治団体をトンネルさせて資金の行き先を不明にするなど、秘密主義的な面ではかなり群を抜いていた。


ある意味で賢くやっているとも言えるが、政治資金からの支出が100パーセント、事実上の使途が不明なものとなっていて「のり弁ゼロ」であるものの、そもそも「ノリをつける場所をない献立でメニューを組み立てている」ような状況である。


*なお小池百合子氏は割と酷い方だが、同じような処理をしている大物政治家は他にも存在する。ただやりすぎると違法ではなくても、「脱法的な方法を好む」あるいは「不透明な政治家」という政治的評価がつくことはあり得る。


【13時59分追記】小池百合子氏を2020年の東京都知事選挙で支持した政治団体「現職女性知事を応援する都民ファーストの会」に対して、小池氏と都民ファーストの事実上のサイフとなっている「百乃会」という非常に「百成会」と名前の紛らわしい団体が令和2年に1000万円をポンと寄付している。



「百乃会」の政治資金収支報告書(リンクはここでジャンプ)では、宛名の住所が「新宿区西新宿4−23−4ハイネスロフティー」という表記になっている。ところが現地に行くとハイネスロフティーが実際に存在する住所は「新宿区西新宿4−32−4」であった。


単なるうち間違えの可能性もあるが、外形的には政治資金規正法違反(虚偽記載)である。(なお百乃会の令和3年分、政治資金収支報告書ではこのミスはない。また「現職女性知事を応援する都民ファーストの会」側では「新宿区西新宿4−32−4」となっていた。なおこの「現職女性知事を応援する都民ファーストの会」は令和2年に設立され、翌年の令和3年に解散している。小池百合子氏は、事実上、自分のための政治団体を複数使い分けたり、あとまた書類に何故か住所の誤記が目立つ。



(現地で撮影した建物外観写真)


【音無ほむら】


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