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（NHKの、情報公開請求に対する不開示決定通知書）
NHKが勝共連合（統一教会政治部門）ほか、複数の統一教会関係団体が入っているワールド宇田川ビルに入居しているのではないかという本サイトでも以前あつかった疑惑が、現実のものだったことが、情報公開請求で分かった。
すなわち、宇田川ビルのフロア案内（リンク先、東京カオスコレクションに画像あり）と、郵便ポストの表札にはNHKや日本放送協会の表示があったものの、それだけだと単に勝手に誰かがそう表示したり、似たような名称の別団体が入居している可能性が排除されなかった。
（ワールド宇田川ビル、郵便受けの画像）
しかし情報公開請求に対する９月１５日付NHKの応答は、ワールド宇田川ビルの賃貸借契約をNHKが結んでいることを前提として、当該物件の契約について守秘義務があるとして、契約書などの開示請求を拒否するものである。つまり、NHKはワールド宇田川ビルでオフィスを実際に賃貸しているということをこの応答は認めている。
（理屈の上ではNHKは秘密保持条項のある契約が存在するかどうかを明らかにすることも、秘密保持契約に反するものであるとして、文書の存否応答拒否をすることも考えられたが、それだとさすがにあらゆる契約について存否応答拒否をしないと、存否についての証拠を開示請求者に与えてしまうことになり、またそれでは不開示の範囲が広がりすぎるので、「秘密保持条項のある契約を締結している」という旨の応答になったと考えられる）
ちなみにワールド宇田川ビルの他に統一教会の重要拠点となっている都内の建物としては①渋谷区松濤の統一教会本部と②新宿区の成約ビルなどがあるがこの両者はいずれも統一教会の自社保有ビルである。おそらくセキュリティに気を遣っている面もあると考えられる。
（成約ビルの登記簿）
とするとワールド宇田川ビルのオーナー（アーパス・プロパティ社という。汪近明や汪賢などの華僑が歴代代表者である）は統一教会にとって、教団本体や幹部信者と同じくらい信用にたる存在ということになりそうである。
なお成約ビルの、統一教会の前の所有者は、「鄭時東」となっているが彼は統一教会の関係団体「平和統一連合」で会長職を務めるなどする幹部信者である。また同ビルは昭和６０年代に完成したが１９９９年までは別名称だったが２０００年からは、「成約ビル」とやや宗教的な意味合いのありそうな名前に変わっている（以上はゼンリンの住宅地図バックナンバーで確認できる）。タイミング的に統一教会、ないしその関係者が所有者となった段階でビルの名称も変更したものと考えられる。
【９月２５日更新】
（平成１９年官報より）
平成１９年９月１４日付官報によると、勝共連合本部の政治資金収支報告として、ワングインターナショナルインベストメント（株）に敷金を納めた分がある旨の記載がある。この会社は組織再編を経て現在のアーパス社になっている。したがってテナント管理はおそらく基本的にサブリースなどではなく、汪家一族の企業が直接に物件を貸し付ける形態のようである。
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