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小池百合子氏 政治資金から「郵送料」で金券ショップ・郵便局へ220万円、ハガキ4万枚以上の大量支出 自著の出版社からも133万の大量購入

2016年6月30日15時24分

小池百合子氏 政治資金から「郵送料」で金券ショップ・郵便局へ220万円、ハガキ4万枚以上の大量支出 自著の出版社からも133万の大量購入

昨日、東京都知事選挙へ立候補する意向を示した自由民主党の小池百合子衆議院議員が、自己の政治資金管理団体「フォーラム・ユリカ」から「郵送料」の名目に置いて、郵便局および金券ショップへ220万円の支出をしていたことがわかった。



平成24年の政治資金収支報告書より。20万円の「郵送料」を払ったアクセスチケットと37万の郵送料を払ったラッキーコレクションのいずれも、金券ショップである。)


さらに同団体は小池百合子氏が著書を出版した幻冬舎およびプレジデント社の2社へ計133万円の書籍代を支払って「爆買い」していたことも判明した。このうち幻冬舎からは「自宅で親を看取る-肺がんの母は一服くゆらせ旅立った」を、またプレジデント社は「発電する家「エコだハウス」入門」を、それぞれ平成24年に小池議員は出版している。




(平成24年の政治資金収支報告書より。書店ではなくプレジデント社へ「直接」に59万円が支払われている。)


なお、以前筆者の取材した2013年の講演会において、小池百合子は自著「女子の本懐」の販売(ただし、市販価格の定価810円より廉価な500円であった)をしていたことがあり、もし今回明らかになった政治資金での書籍費から自著を買ってそれを販売していれば本を買うことで①印税収入(がある契約ならば、それ)を政治団体から自分へキックバックした上で②本の売り上げで収入も得ていたことになる。



平成26年の政治資金収支報告書より。書籍費の支払先が特定の出版社への支出に偏り過ぎており、政治活動のための読書をしたという様に見えにくい。あとまた普通に本を買うときは、出版社ではなく書店への支払いとなるはずである。)


以上は、総務省が政治資金収支報告書を公表している直近の平成24年から26年分にかけて、3年間のみの支出であり、郵送料が220万であるというのはほかの議員では見られない傾向である。(なお平成24年の傾向でいうと、郵便局への支払額はなぜか19980円や30000円など、特定の金額が出てくることが多い。決まった額の切手代でも支出しているのだろうか。)


筆者は(文字通り)閣僚経験者・党首クラスの政治資金収支報告書を何百通も見てきたが、郵送料がこのように多い例は他に例がないところ、仮にこれがハガキを購入したものならば4万通以上にあたり、3年間(約1000日)の間、毎日40通のハガキを出していた計算になる。また「郵便切手」を購入したものであると後述の通り、換金可能性が問題となる。



平成25年の政治資金収支報告書より。小池代議士の選挙区は東京都にあり、永田町事務所と地元選挙区が離れているわけでもないのに、なぜこれほど大量の金額を「郵送料」として計上しているのだろうか。)


だが、見方によっては①選挙時に投票を求めるいわゆる「選挙ハガキ」の郵送に充てた②年賀状など、政治家として必要不可欠な時候の挨拶に用いたのではないかという見解もあるかもしれない。


しかし①選挙ハガキの郵送は、公費で賄うこととなっており、候補者や政党が支出することはなく、無料である。なのでその支出に充てたという見方は、当たらない。



(日本郵便ウェブサイトより)


また年賀状、暑中見舞いそのほか郵便の類まで、返礼の場合を除けば、政治家は選挙区内へは原則として差し出すことが禁止されているので年賀状という見方も当たりそうにない。さらに、小池氏の政治団体は非常に定期的に(年中、季節にほぼ関係なく)、同じような額で「郵送料」名目の支出をしているので、国会議員として広い付き合いをするため、選挙区外へこれだけ大量の郵便物を送っていたというのも不自然である。



(総務省ウェブサイトより)


なお、他にも小池議員の支出はデパートなど買い物としては微妙な支出が複数あるなどするため、添付の領収書へ情報公開請求がかけられたら大丈夫かという気がしてくるところであるが、「フォーラム・ユーリカ」を管轄する総務省においては概ね開示を実施するまでに一ヶ月以上の期間を要するのが通常であって、裏取りしている間に知事選が終わってしまう面があるので、(また都知事になってからスキャンダルが出て、知事が3人続けて辞職したりしないように)今のうちに記事としておく。


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(東武デパートでの4万円の買い物のほか、22万、32万と高額なヨドバシカメラからの物品購入など、領収書などを見てみないと何を買ったかわからないが、家電用品について他の閣僚クラスや大物議員と比べても一度の支出額が大きい傾向のため不安になる。)



最後になるが、金券や切手の類は、政務活動費で購入した兵庫県議の辞職および、詐欺罪での刑事事件にも発展した通り、売却しての換金が容易なため多額の支出は危険である旨を付言する(あくまで一般論であるが、政治資金で買った金券類を換金してポケットに入れるような行為の場合は、詐欺罪にはならないものの、横領罪が成立する蓋然性が高い)。


7月8日追記:「実践倫理宏正会」という団体へも小池氏は平成26年に3万6千円を会費として納めているが、この団体については毀誉褒貶あるところである。

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【江藤貴紀】


 

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