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「やせ我慢」の小池百合子氏 ホテルで謎の「会議代」150万円と菓子代9万円、観光バス代など計上 対応する対価の記載がなく公選法違反の疑い

2016年7月4日13時26分
カテゴリ:地方

「やせ我慢」の小池百合子氏 ホテルで謎の「会議代」150万円と菓子代9万円、観光バス代など計上 対応する対価の記載がなく公選法違反の疑い

小池百合子氏が代表を務める政治資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」が、平成24年に小池氏自身の小選挙区である西池袋のホテルメトロポリタンで、参加者に対価のかからないイベントを催して、137万円を「会議費」として支払っていたことがわかった。また、この会議の中身は不明であるが観光バス会社にも「バス代」を支出、さらにお菓子代として9万9000円を支払っていた。

(平成24年の、政治資金収支報告書リンク参照)


だが政治資金収支報告書のどこにも対価にあたる収入は記されていない。なので、参加者の中に一人でも有権者がいたら公職選挙法221条の禁じる「買収及び利益誘導罪」に抵触する恐れがある。



(同・フォーラム・ユーリカの政治資金収支報告書より。党費及び会費はこの年ゼロである。)


もっと言うと、格安ではあるものの観光バス会社のヤマショーバスからバスを借りているのも、誰をどこからどこに運ぶためだったのかという問題が出てくる。そしてまた、悪いことに、小池氏は選挙では小選挙区である東京第10区で当選していることが多いものの、比例区にも立候補しており、利益供与が禁じられる範囲は、東京都の有権者全てに及ぶ。


加えるならば、ヤマショー(小池百合子氏の小選挙区内である。)へのバス代は36750円であるが、もしこれが市価よりも低廉である場合にはその差額を団体が法人から受けた「寄付」として記載していない点につき、政治式規正法違反(虚偽記載)が成立するおそれがある。



(小池氏の小選挙区に所在する練馬のバス会社ヤマショーを検索して出てくる、バス会社紹介ポータルサイトの記述より。東京都内だと最低ラインが50000円からのようである。)


なお、バスで誰を運んだかも問題となるところ、借り上げたバスで練馬の住民などを池袋のホテルで催される会議まで人を歓送迎したには、やはり買収として公選法違反の余地が生じてくる。


もっとも人によっては、これは政治資金パーティだと思うかもしれない。実はこの年、小池氏は3回に渡って政治資金パーティを開催しているが、会場はそれぞれホテルオークラが2回とANAインターコンチネンタルが1回で、政治資金収支報告書の中でも別立てで記載されている。ところが「会議費」名目での支出先にある「日本ホテル株式会社」(政治資金収支報告書記載の西池袋の住所には、同グループのホテルメトロポリタン東京池袋が所在する)は政治資金パーティとは関係がない。




さらに言うと小池氏は上掲図の通り、平和台1丁目の老人会費を21500円も支出している。ところで、ここで問題となるのが小池氏の住所であって別の文書では西池袋在住となっているわけである。


もちろん、政治資金ではなくポケットマネーから老人会の会費を出すべきだとか、住んでいないところの老人会の会費を払ってはいけないと直接に決めた法律もない。あとまた老人クラブへの参加は、地域との親睦ではなく集票戦略の一環であり政治活動なのだという立場もある。だが、全体としてみれば、住んでいない老人会費の支出は公選法の禁じる買収と評価される余地がある。




(フォーラム・ユーリカの平成26年政治資金収支報告書より。小池氏は西池袋在住となっている)

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(老人クラブのポータルサイト「シニアナビねりま」によると、 「平和台一丁目喜生会」は文字通り平和台1丁目(小池議員の小選挙区)の老人会である)


さらに、平成25年にこのフォーラム・ユーリカは、「豊島区米穀小売商組合」の会費15000円も負担している。だが、政治資金管理団体はいうまでもなく「米穀店」ではない。そして東京都の米穀店組合(東米商)のホームページを読む限りは、同団体の加入は自由なものの、その性格は米屋の組合である。



さらに小池百合子氏においては、他にも地元のそば屋の組合に15000円や美容室の組合に12000円など同年に支出している。実は、他の年度にも類似の支出は多く見つかり、また他にも議員で同様の行為を行っている例は非常に多いのだが、端的に言ってこういった行為は「バラマキ政治」ではないだろうか(そして悪くすると、公職選挙法の禁じる買収罪に触れる余地すらある)。


筆者は、今年の途中で不自然に加熱した「舛添バッシング基準」で、スキャンダルが扱われるべきとは思わないが(外部寄稿記事「既出情報を総動員して舛添都知事を執拗に叩く日本メディア」参照)、もしメディアが同一基準で小池百合子氏を追いかけていくと、同氏が持つのは難しいのではないか。


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【江藤貴紀】


 

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