正直ですね、日本の有権者は選挙を分かってないと思うんです。そもそもだけど、地方選だと議員の場合なにが仕事かこれを国民がきちんと分かっていない。議会は自治体の予算の使い方を決めるところでしょう。その前提を国民が分かっていないですよ。
そして議員も堕落していく。私は、実は政治には割と前からしっかり関わってるんです。国会議員の選挙スタッフをやったこともあるし、市区町村選挙の手伝いまで、いろいろやりましたよ。受かったひとも落ちた人も色々いました。今は地域政策研究所というところの代表をやっています。
そして地方議員に関していうと、大体ダメになっていきます。最初はね「見所のあるやつだな」と思って自分も手伝う、応援するんです。でも、やっているうちにダメになっていきます。3期もやるとね、よもやま話していても話題は票田ばかりになっちゃうんです。
あと、(選挙の時の地盤などになる)後援会というのが議員にはありますよね。でもあれも政治のガンだと考えてます。あれのおかげで地元のオッチャンらのしょーもない話を政治家が議会に持っていかないといけなくなるわけです。
さらに実は「地元」も今の選挙制度のガンだと思ってるんです。その影響力が選挙で大きい。そのせいで政治をろくに分かっていない人間が政治家になってしまうからです。だから選挙制度については大選挙区制のほうがいいと考えています。
他にも支持団体に縛られるのが問題例としてあります。例えば典型的には民主党の議員だと労組と日教組、これの意向を無視できない。だから選挙公報の内容なども、当選した後で実行できなくなります。
(選挙公報.comの資料画面。各自治体の選挙公報がストックされている。)
一人一人の政治家に関して言うと、選挙前後しか人前に出ないっていう人が多いと思います。雨に打たれながらパフォーマンスをする人とか、いるでしょう。でも実は議会で(提案は全然しないで)出された案に賛成か反対か票を入れるしかしない議員が地方では過半数以上じゃないでしょうか。