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パナマ文書記載のタックスヘイブン利用企業に「NHK」名称の会社が存在 英TIMES紙の検索データベースで判明

2016年4月14日08時29分
カテゴリ:国内

パナマ文書記載のタックスヘイブン利用企業に「NHK」名称の会社が存在 英TIMES紙の検索データベースで判明

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英国紙、タイムズの日曜版サンデータイムズが作成したパナマ文書記載記載の法人・人名検索データベースにパナマ所在の法人として「NHK GLOBAL INC」が記載されていたことが分かった。


もっとも、現時点で入手出来る情報からは、このNHK GLOBAL INC. についてどういう会社であるのか、また日本の公共放送NHKと関係があるのかなどについては不明である(現在、NHKに照会中)。


さらに、役員として登録されている人物らについて調べてみても、非常に大量の会社で役員を務めておりペーパー企業の「ペーパー役員」に近い存在のようである。そのため、本体の会社との関係が非常に分かりにくくなっている。


なお、NHK GLOBAL INC.が、このモサックフォンセカ顧客リストに含まれていることについては、すでに一部で匿名のネットユーザーからの指摘がされている旨を申し添える。


以下は一般論だが、タックスヘイブンへの資金移動には①租税回避行為の面があると共に、②資金の使途に付いて、外部から検証しにくくなる効果があり、役員や幹部職員による横領行為を極めて容易にするという側面がある(要は、国際投資と言う名目で、いったん租税回避地へ流した企業・団体の資金を今度はこっそりと自分たちの懐に資金を入れていても外部からは分からないということである)。


繰り返して言うが、現段階ではNHK GKOBAL INC.と日本のNHKの関係は不明である。ただし、2013年にやはりICIJが公開したオフショアリークス文書では名前の記載があった一部IT会社の役員が、今年になって関係を認めるなどして騒ぎとなっている。


【追記】ほかに、日系大企業グループと関係のありうる名称では MITSUI PROPERTIESもモサックフォンセカの顧客リストから見つかった。ただし三井系列の場合グループの企業数が多すぎるため、今のところ同グループと関係があるかを問い合わせること自体が困難である。


【追記2】さらに、顧客リストの中にはSHARP MANAGEMENT, S.A.も発見されたが、三井とシャープいずれも役員リストに DIVA ARGELIS PATIñO DE DONADOやLETICA MONTOYA の名前が見つかった。おそらく使い回し役員の「わら人形」名であると思われる。





(このS.A.というのは、「NHK GLOBAL INC.」の会社情報欄にある 「SOCIEDAD ANONIMA」(スペイン語で株式会社に相当)の意味と思われる。なおシャープ社の海外子会社は、名称の最後にS.A.を冠していることが多い。)


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