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参政党スプートニクショックと、ライターの異常な俊敏:note記事、スクリプト

2025年7月16日17時57分
カテゴリ:スタッフブログ

参政党スプートニクショックと、ライターの異常な俊敏:note記事、スクリプト

以下の内容で出しています。バックアップ用でスタッフブログにも掲載します。画像等が貼れていない部分はご容赦ください


はじめに:参政党動画のスプートニク・ショックとは

右派潮流の中での参政党という確認

スプートニクの性格と、そのSNS炎上模様

米国系SNSであるXと、米政府にとっての日本

結語

国内工作の可能性と、謎の笹川系子飼いライター

はじめに:参政党ロシア動画のスプートニク・ショック


2025年7月14日、参政党の参議院選挙・東京選挙区候補者である「さや」氏が、ロシア系メディアのスプートニクに出演し、インタビューを受けた動画が公表されました。


この動画と投稿は、激しい物議を醸し出しました。例えば、参政党は表向き「愛国心」を強調するが実はロシアシンパではないか、などや、参政党の憲法草案にある「外国基地の撤退」条項が、反米政策で事実上ロシアの利益になるものではないかなどの背景も含めて議論となりました。


このX上でのスプートニクの投稿はで広く共有され、翌日の7月15日には参政党党首・神谷宗幣がネット番組「リハック」で釈明、本日7月16日になっても産経新聞がその弁明を記事化するなど余波は続いています。


「スプートニクに出たら親露派は短絡的」参政・神谷氏、候補のロシア国営メディア出演釈明

参政党の神谷宗幣代表は15日、ネットメディア「ReHacQ(リハック)」に出演し、ロシアとの特別な関係の有無について否定し

http://www.sankei.com

右派潮流の中での参政党という確認


本稿では、この炎上の背景を詳しく探り、特にXという米国系プラットフォームで炎上が生じたことと、その背景として日米関係の文脈を考えます。


参政党は今年7月の参議院議員選挙に向けて大きく支持を伸ばし、また党のスローガンである「日本人ファースト」や、外国人社会保障の制限や外国資本による土地取得の制限政策などには、強い排外主義的な政策だという批判もあります。


党首の神谷宗幣氏は吹田市議会議員を務めたのち、自民党から大阪府議会議員選挙、衆議院議員選挙に立候補、それからは「イシキカイカク.com」というセミナー・通信販売系の会社の運営を経て、参政党の立ち上げに参加しました。そして、参政党を米国共和党の保守派、ドイツのAFD)、フランスのルペン氏の国民連合、イギリスのリフォームUKなどと親和性の高い政党と位置付けています。


神谷氏は自党を極右とは言いませんが、以上の海外政党は一般にはそれぞれの国内で「右派」として括られる存在です。このような国際的な比較は、参政党が自らを単なる国内政党ではなく、グローバルな保守派ネットワークの一員と見なしていることを示唆しています。その性格は「アンチグローバリズム」と言い換えることも可能かもしれません。


スプートニクの性格と、そのSNS炎上模様

ここで、ロシアのプロパガンダメディア「スプートニク」は、前身を「ロシアの声」に持っている、ロシア大統領令によって設立された、ロシア政府所有の「ロシアの今日」の子会社です。そして世界各地に、現地の言語でニュースを発信するメディアとして活動しています。


客観的に言えばスプートニクは、ロシア・トゥデイなどと共にロシア政府の対外プロパガンダ戦略機関の一翼と言って差し支えなく、ウクライナ戦争やその他の地政学的問題において、ロシアの立場を支持する情報を広めるために利用されてきました。欧州連合(EU)では、スプートニクの活動がプロパガンダとみなされ、放送が禁止されています。


https://www.nhk.or.jp/bunken/research/focus/f20220501_12.html


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以上を踏まえれば、さやのスプートニク出演は、ロシアのプロパガンダを黙認していると見なされ、日本政府のウクライナ侵攻に対する非難の立場と矛盾する、あるいは非常に相性の悪いものです。加えてこれを契機に、参政党の公式サイトに掲載されているウクライナ戦争に関する記事がロシア寄りの見解を含んでいることへ注目が強まり、参政党党の外国政策に対する疑念をさらに深める結果となりました。


画像

https://sanseito.jp/news/o4230/ より


Xでの炎上とその反応さやのスプートニクインタビューは、X上で激しい批判を呼びました。多くのユーザーが、参政党がロシア国営メディアに出演することで、党の主張する「日本人ファースト」と矛盾していると指摘しました。批判は日本語に留まりませんでした。例えば、石井陽子(@randomyoko)は「参政党のさや候補がロシアのプロパガンダ機関であるスプートニクに出演し、ロシアに媚びを売っている。これは『日本人ファースト』を掲げる党の行動としては許されない」と英語で批判しています(「英語で」というのがポイントなので覚えておいてください)。また、別の英語アカウントは「参政党のさや候補がロシア国営のスプートニクに出演し、ウクライナ戦争に関する党の見解がロシア寄りであることを示唆している」と指摘しています。


さらに、Xのコミュニティノートでも、いわゆる「コミュノー砲」で、スプートニクのプロパガンダ的性格を、より広く日本人ユーザーに周知させる役割を果たしました。批判を受けて参政党の神谷党首は、このインタビューは党の末端の職員によるものであり、その職員に処分を下したとツイートで弁解しましたが、さらにコミュニティノートで追い打ちを受けています。


https://x.com/jinkamiya/status/1944975040379810270


はて、ところで当たり前すぎることの確認になりますがXは米国発のソーシャルメディアで、その前提でのプラットフォームであり情報共有と世論形成の場です。Xのアルゴリズムは不明な点も多いですがコミュニティノート機能とともに、今回の場合、スプートニクと参政党へネガティブな反応を増幅させました。


米国系SNSであるXと、米政府にとっての日本

特に、参政党のスプートニク出演が日米同盟の安定を脅かす可能性があると見なされた点は批判を強めた要因です。日米同盟は、世界でも最重要な重みのある二国間関係で、米国はアジア太平洋地域での戦略的軍事的プレゼンスのために日本の自衛隊と、駐日米軍基地に依っています。この同盟は米国にとって、中国や北朝鮮との緊張の中で、あるいはロシアの太平洋艦隊との間で勢力を維持するために不可欠です。


このような文脈で、スプートニクのようなロシアメディアへの出演は、日本がロシアに対してより親和的な姿勢を取っていると解釈される可能性があり、米国にとっては日米同盟の安定性に対する大いなる懸念の萌芽となるかもしれません。さや候補が東京選挙区で1位を伺う候補者であることは、米政府の心配を一層増幅させるでしょう(簡単にいうと小池百合子が都知事を引退した後における、都知事候補として有力な一人にカウントできるからです)。


米国にとっての、日本の不安定化リスク

一応はまだ、参政党は少数派政党であり、神谷党首の弁解によれば今回のインタビューは党の公式政策を反映していません。それでも、このような出来事は、国内の政治的発展が国際的な同盟に影響を与える可能性を示しています。影響と考察さやのスプートニクインタビューに関する論争は、日本とロシアの関係の微妙さと、国内の政治的発展が国際的な同盟に影響を与える可能性を浮き彫りにしています。


参政党が米国やヨーロッパの保守政党と比較していることは、国際的な極右運動の一部であると見なしていることを示しており、もし党がより大きな影響力を持つようになれば、米国にとっての日本外交に負の影響を与える可能性があります。


第二次世界大戦の勝利以降、アメリカから歴史的に見ると日本の政権与党と政治情勢がstableであることは何よりの関心でした(日本政治における、自民党政権の安定運営に対する執着的な関心は、CIAの機密解除文書に登場する本国宛の定期連絡等から明かです)。


CIAとNSAの潜在的役割


CIA(中央情報局)とNSA(国家安全保障局)は、米国の情報収集と分析を担当し、日本の政治状況を監視する能力を持っています。歴史的に、CIAは日本の政治過程に影響を及ぼす活動を行ってきました。例えば、1955年の自由民主党(LDP)の形成や、岸信介の首相就任を支援したとされています(出典: Wikipedia – CIA activities in Japan)。NSAは通信傍受およびサイバー戦に特化した諜報部門ですが、沖縄を「virtual aircraft carrier for American SIGINT collection」と形容し、戦略的情報収集の重要拠点としています。


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アジア太平洋ジャーナル・ジャパンフォーカスより。

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Asia-Pacific_Journal:_Japan_Focus


これらの機関が間接的にネガティブな反応を増幅させた可能性はありますが、具体的な証拠はありません。政治学分野の研究や、報道の蓄積は、CIAやNSAが日本の

政治状況を監視し、必要に応じて介入する能力を持っていることを示唆はします。

ただし実際にこれらの機関がスプートニク・参政党スキャンダルに関与した証拠は、当然ですが、まだありません(出てくるとしたら、将来、50年や100年後の米政府による機密文書の公開ですとか、米国諜報機関への二重スパイ等が証拠を公開する、といった蓋然性の極めて低いきっかけでしょう)。


スプートニク内部に、米国のスパイがいる可能性は・・・?

ただスプートニクは一応ロシアの国家的エージェントなのに今回のミスは稚拙すぎるとも考えました。そこでX社のAI、GrokにCIAやNSAが今回のスプートニク炎上に関与した可能性を、ダメ元で尋ねたところ10ー20%という答えは一応、返ってきました(どちらかというとただのスプートニク側のミス等の可能性が高いという推論でした)。Grokがどう計算したのか不明ですが、まあそれくらいのものかもしれません。


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結語


はて、与太話はともかくとして今回の参院選で参政党が大きく議席を増やすのは確定的です。今後さらに参政党が支持を増やせば、その行動と声明は、日本の戦略的パートナーシップに影響を与える可能性のある、極論すれば同盟関係の組み替え(これがもし生じるならば、第二次世界大戦後最大の外交事件になるはずです)に至り得る、方針の変化の兆候として注視されるでしょう。今回のスプートニク・ショックはより大きな本震の前触れかもしれません。


追記:やまもといちろう氏が凄まじいスピードで、スプートニクの投稿の直後にすごい詳細な記事を出しておられました。あれが事前準備なしで書けるのは、あまりありそうにないです。以下のようなご意見もありますが、「日本財団系の子飼いライター」、誰でしょうか。山本さんの他にもたくさん世の中には偶然すごい記事を書ける人がいるのだなと実感しました。


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7月14日20時47分のスプートニク投稿から、わずか10時間10分後に記事を脱稿されてますね。彼よりすごいライターがいるのは驚きます。


 

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