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2025年に中国と米国の、台湾をめぐる軍事衝突が起きる可能性について:ドノハン米国空軍機動軍司令官による全空軍指揮官宛メモが米連邦情報公開法で判明

2024年6月1日07時48分
カテゴリ:外信

2025年に中国と米国の、台湾をめぐる軍事衝突が起きる可能性について:ドノハン米国空軍機動軍司令官による全空軍指揮官宛メモが米連邦情報公開法で判明


米国空軍の航空機動軍団司令官、マイク・ミニハン将軍が2023年2月1日に米空軍の全指揮官宛に出していた覚書の中で、2025年に中国と米国の軍事衝突が起き得るという予想などを述べていたこと、またその文書の機密指定区分等が、本サイトの情報公開請求で分かった。類似した内容の文書の存在は2023年の1月に、すでにNBCニュースとワシントンポストが2023年の1月に報じているが、今回当サイトが入手した文書と同一かは不明である。


米空軍が開示したメモは全2Pで内容は以下の通り。米軍特有のジャーゴン(隠語)が多いため、この記事は修正約を出し、追記する予定。


メモランダム(覚書)の内容は以下のとおり。




(第1ページ)


機密指定なしの、統制された情報


空軍部 航空機動団本部


2023年2月1日


覚書 宛名:・・・・(注1)・・・・全ての米国の空軍指揮官


発出:航空機動団/指揮統制


主題:次回の飛行に備えてー2023年2月の準備


1 状況 私は自分が間違っていることを希望する。わたしの直感では私たちは2025年にフライトすることになるだろう。習近平は彼の第三回目の任期を確保して、彼の戦争委員会を2022年10月に立ち上げた。台湾の首相選挙は2024年であり、習近平に、理由付けを与えるだろう。米国の2024年・大統領選挙も習近平に、アメリカの無関心を提供するだろう。習近平の部隊、理由、そして機会の全てが、2025年に整列されている。我々は2022年を勝利のための礎を気づくために費やした。我々は2023年を、その礎の上に建つ、細かな作戦的な行動に費やす予定である。もしあなた方が、私の要求している作戦的な動きがどのようなものかを知りたいならば、チャールストン基地の統合部隊が1月に行ったことを見てみれば良い。


2 指揮官の意図:急ぐのだ。中国を抑止したいなら、そして必要ならば、中国を打ち負かすためには、周到さと、統一性と機敏さを我々および統合軍にもたらすべきだ。これは8ヶ月間の私の指揮的地位の中で初めてのことである。私だけが、これらの作戦についての筆を有していることを、あなた方は知る必要がある。私の期待は高く、そしてこれらの命令は交渉次第で出来るものではない。それらに従うのだ。私は、勝利を確かにするための我が方法において厳しく、公平で、慈悲深い。


3 終了状態:第一列島線の内側で、戦闘して勝利する準備のできている、強化された、準備の出来た、統合された、そして機敏な航空機動部隊である。我々が現在有している力と道具の行使を最大化して、現在存在しているものから最大限の価値を引きだのだ。差を縮めろ:指揮統制(C2、command and control)、ナビゲーション、攻撃下における機動、そしてテンポにおいて。


4 リスク:無謀にではなく、思慮深く行動せよ。あなた方は、計算された訓練リスクの原則で規律される

ことになるでしょう、これはあなた方が解釈するところによれば、死亡、重傷、Aクラスの負傷を回避することで、より高度な即応性と統合性、機敏さなのです。


もしあなた方の採用される戦術、技術および方法が米国の、第一列島線での戦闘および勝利の能力を向上させるならば、殻を破りなさい。もしあなたが、自分のトレーニングへのアプローチに満足であれば、あなたは十分なリスクを負っていないということになります。


5 添付しているのは2022年秋のフェニックスラリーからのOT&E(注2)の取り組みで、これは我々の準備を導くであろうものですが、方法の創造性を限定することを意図したものではありません。これは、網羅的なリストではないのです。

私は、あなた方がたには、活発に毎月の課題に取り組むことと、投げかけられる課題を投射すること、そしてそれらをあなたたちの部隊(ユニット)のトレーニングと作戦的な戦いのリズムに巧みに織り込むことを、期待します。


統制:航空機動団/指揮統制

機密指定なしの、統制された情報のカテゴリー:オプセック(機密保全対象)

FEDCON:Federal Employers and contractors only(連邦政府職員および契約業者限定).




(第2ページ)


6 2月 

(a)全ての、武器を持つ資格を有して整列したアメリカの人員は7メートル先の標的に、後悔のない殺傷を行う事が最も重要であることを十分に理解して、発砲すること。


(b) 全ての米国の人員は「アカ」との戦いにアップデートすること


(c) 全ての指揮官はこの命令を私に直接直ちに認めること。そして、2022年の全ての対中国戦闘における準備について報告して、2023年の主な取り組みについてCOBの指揮系統を通じて2023年2月28日の2月までに予想すること。


7 3月(予定)

(a)全部隊はフェニックスラリーで議論され、検証されたINDOPACOM(インド・アメリカ太平洋軍)の作戦のため、確立されたOT&Eの要求へ向かって前進するだろう。


(b)全ての航空機動部隊人員は彼らの私的な事柄についての検討と、従軍する基地の法律事務所を訪ねるかどうかの検討を行なって、彼らが法的に備えと準備ができていることを確証するだろう


(c)KC-135空輸機の部隊は調整を持って、 100の既製品のサイズとタイプのUAV(空中ドローン)を1機の飛行機から提供するだろう。


8 4月(予定)

(a) 全ての舞台はそれらの統合性と運用の、モビリティ・ガーディアン2023演習のための計画を、全ての彼らがお墨付きを与える(導入部と同時期的な)出来事を含んで報告するだろう。


9 航空機動軍/A3の運用はこれらの命令をFRAGO(注3)フォーマットに定式化するだろう。実行、進歩、報告、報告形式は、われわれの航空機動軍/A3によって航空予備部隊と空軍予備役、そしてEC(注4)のリーダーシップを通じて 前進が測定され、実行され、収集されるだろう。


以下、このサイト記事の筆者が、注釈的に述べておくと選挙を重視するミニハン将軍の観点からは、日本との関係でも2024年は東京都知事選挙が夏に行われること、北京大学に留学した台湾形華僑のルーツを持つという、中国寄りか台湾よりか不明な立ち位置の蓮舫氏が都知事選挙に立候補すること、また前回の衆議院議員選挙が2021年10月であることから2024年から2025年10月までにかけて衆議院議員選挙が行われることなどが、中台米の情勢に影響を与える可能性がある。


次いで述べるならば日本における「連れ去り」の問題などは法的に解決するべき懸念事項として、日本の法律事務所をいくら訪れても解決せず、戦争に備えた士気も保ちようがないと思われる。在日米軍基地の将兵の個人的問題も、場合によっては日本の家族法改正に影をすでに落としたか、今後さらに落とす可能性がある。


注1:一部翻訳不明

注2:OT&Eの訳文不明(以下、同様)

注3:FRAGO の意味不明

注4:ECは、訳文に確証が持てないが、高級指揮官(Exective Coomander)の可能性がある。


【江藤貴紀】


 

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