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東京都知事選 民進が擁立検討の松沢成文参議院議員 「みんな」支部の解党2日前に900万円を持ち去り

2016年7月11日01時25分
カテゴリ:国内

東京都知事選 民進が擁立検討の松沢成文参議院議員 「みんな」支部の解党2日前に900万円を持ち去り



舛添要一氏の辞職に伴い実施される、東京都知事選挙について民進党東京都連から出馬を打診されているとされる松沢成文(しげふみ)参議院議員が、自身が代表を務めていたみんなの党神奈川県参議院第2支部から、党の解散2日前に900万円を自己の政治資金管理団体に移していたことが、政治資金管理団体「地域政策研究会」の平成26年の政治資金収支報告書から分かった(*注1)。実は、この行為は舛添氏が末期にメディアで後述の通り袋叩きにされたのと同様であって、東京都知事として擁立するには、不安がある(そのため、本人があまり乗り気でない旨も報道されている)かもしれない。


みんなの党は2014年11月28日に解党しているところ、松沢議員は11月26日に駆け込みで自分の政治団体へお金を移している。政治資金規正法は、かかる行為に対する罰則がない(それもありザル法扱いされる)ため、違法とは評価できないが悪く言えば脱法である。ちょうど舛添要一氏が辞任を拒んでいた際の弁明で連発された「違法ではないが不適切」な処理の典型であり、都知事選挙への立候補は①選挙自体においても②仮に当選したとしても、ネガティブ要因となる。


すなわち、舛添要一氏は類似の処理で新党改革(党自体がなくなったわけではなく、舛添要一氏の支部が解散したもの)から400万円を自己が代表の政党支部から移した旨について①週刊文春(なぜかパナマ文書疑惑やオリン招致裏金疑惑のタイミングに、既報の情報で舛添要一氏を袋叩きにした健全なメディアスクラムの一角である)から「ネコババ」、の「スクープ」という触れ込みで叩かれ、②ワイドショーで取り上げられ、⑶ネットメディアでリフレインされて④さらにスポーツ新聞にまで書かれた


なおみんなの党が解散する際の同様の問題点については山本一郎氏が、松田公太参議院議員(今回の選挙に出馬せず、任期を近々満了)について昨年12月に書いた記事が問題の所在を詳しく述べている。


また東京都議会議員としてとても立派に舛添氏を批判していた都議のおときた駿氏も、「元みんなの党の地方議員だけど、解党間際にお金をもらっていたので説明します」として自分の後援会へ振り込まれた資金について弁明ブログ記事を書いていた。



(キャプチャ画像のようなビラを刷るのに使ったそうだが、弁明の割に名前と顔アピールが派手すぎて、弁明とは別物なよう筆者には思える。)


なお、東京自民党は、次回の知事選について現職の国会議員以外から擁立したいと考えている旨が日経新聞報道などにあったが、これはこの種の問題が出てくることを予期してのものと考えられる(この点、民進党は候補者の身体検査をきちんとできているのか疑問がややある。)。


7月11日午後7時追記:この記事アップロードから間もなく、松沢氏が出馬を正式に固辞した旨の報道が入った。(別にこの記事を読んだどうこうではなく、本人が政治と金の問題を自覚しておられたのも、一因と思われる。)


*注1 みんなの党の所属議員らが、解散直前に大規模にこのような行為をしていた旨は、例えば2015年9月の朝日新聞報道などが問題としているが、今度の都知事選に絡めた報道はまだなされていない。


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【江藤貴紀】


 

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